新世代ラブドールがもたらす効果とは(※イメージ)
飛躍的進化を遂げてリアルに美しくなり、新たな意義を持ち始めたラブドール。新世代ドールがもたらす効果を、精神科医の和田秀樹先生が解説する。
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ダッチワイフは海外の軍人の性のトラブル防止で始まったという背景がありますが、今、日本のラブドールが世界で注目されています。少しロリ系の顔が“kawaii”文化として評価されるのもうなずけます。

赤ちゃんにとって、人形は安心感のあるもの。例えばミルクの匂いのするテディベアを傍らに置いたり抱きしめたりして安心感を得たりする。精巧なラブドールは中高年にとって、ある種の安心感があるのではないかと思いますね。
例えば性的にアクティブな高齢者が持て余す欲をどうするか。その対策にもつながっていくのではないかと。我慢すると老化するし、男性ホルモンが減ると仕事の成果まで下がることも研究でわかっています。

昨今は中高年が重宝されずに簡単にリストラされる時代。男性ホルモンの維持は、中高年が社会で生き残るためにも不可欠です。決して特殊なものではなく、ラブドールの存在意義がもっとこの先広まるかもしれません。
20年後には独居高齢者が約800万人にまで増える。その中でラブドールがどこまで進化するかわかりませんが、傍らでときめいて想像力も刺激されるなら、孤独対策だけでなく寝たきり予防にもなりそうです。

女性にも言えることですが、デイケアで若いヘルパーと会うと、しゃきっと若返る方がいるでしょう。すぐれた日本製のイケメンドールができれば、女性も、きっといつまでも“イキイキ”が続きますよ。